謎のアニメ感想家(笑)、翼の騎士トーノZEROのアニメ感想行ってみよう!
今日の双恋の感想。
サブタイトル §
第2話 「思い出のアイスクリーム」
あらすじ §
望は敬介と映画を見に行くことになります。
そこで、一条姉妹のファンクラブの男達に出会い、仲良くしないように脅されます。
しかし、敬介は割引券を忘れたため、望は一人で2時間の時間を潰すことになります。
ふくぶく屋デパートに入ると、そこで偶然、一条姉妹と出会います。水着の試着を見てほしいと言われて望は逃げだします。そこで、桜月姉妹に出会います。デパートで買い物をする試練を課せられていたのですが、中で迷っていました。望は桜月姉妹を助けます。
しかし、望は非常に困った立場になっていました。一条姉妹と一緒のところをファンクラブに見られてはなりません。また、一条姉妹と一緒のところを桜月姉妹に見られてはなりません。逆に桜月姉妹と一緒のところを一条姉妹に見られてはなりません。望は必死にバタバタとあがいて、そのようなことが起こらないようにします。
やっとファンクラブの男達が去ってホッとしたところで、一条姉妹と桜月姉妹がばったり鉢合わせしてしまいます。望は、両姉妹から嘘を付いたことを糾弾され、しかも彼を奪い合う状況を覚悟します。しかし、両姉妹は和やかに挨拶し、一緒のテーブルで食事と飲み物を取ることになります。2組の双子と一緒のテーブルでウハウハと思った望は、もう敬介との約束の時間であることを知らされ、その場を立ち去らねばなりませんでした。
感想 §
見ていて面白いと思いました。
ちょっと昔懐かしいラブコメっぽい雰囲気?
仮にこれがラブコメアニメだとすると、最近流行りの美少女アニメとの相違は明確です。つまり、美少女アニメが美少女を描くことが目的であるのに対して、ラブコメアニメは男性主人公の美少女へのラブを描くことが目的になります。今回の双恋の内容は、まさに男性主人公が美少女とそのファンクラブを前にドタバタする話です。つまり、美少女のアニメではなく、美少女にドキドキする男の子のアニメです。
この差は非常に大きいと思います。
美少女のアニメは、限りなく美少女が記号に後退していくリスクを孕みます。美少女を理想化すると言うことは、そこから生々しい人間らしさを取り除くことにつながりかねないからです。しかし、美少女にドキドキする男の子のアニメは、まさにドキドキすることが生々しい人間らしさであるが故に、人間のドラマであり続ける前向きの可能性を持ちます。
今回の双恋で見たのは、まさにその前向きの可能性です。
そして、これが素晴らしいものであることに、改めて気付かされました。
美少女がいくらたくさん出てきても、彼女らに感情移入はできません。しかし、このスケベ心満載の望君の気持ちは良く分かります。彼に感情移入することによって、そこに登場する美少女の素晴らしさが、ひしひしと心に伝わってきます。
そして、まさに彼が男性として強く意識されていないという重要な状況によって、複数の女の子達が主人公の周りで楽しそうにしていても何ら矛盾が生じないことが素晴らしいですね。というか、彼はいなくてもいい存在ですし。
それはさておき、キャラクター的な魅力もいろいろな意味で光っていることに気付きました。ファンクラブの不細工な男達。そして、ヤギのビリーも二重人格的なところが可愛いですね。(ラムちゃん親衛隊とテンちゃんのような役割?)
今回の名台詞 §
望「天国と地獄を見てきた男と呼んでくれ」
2時間で味わう天国と地獄。若いっていいですね。